unicol

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ふとすると姉のことを思い出し
自分自信に殺意が沸く

姉の勇気を思う度に自分の姿は情けなく
セーラー服のまま変わらぬ彼女の幻影は最早崇拝の対象で
けれど
その勇気があるならば私よりはまともな人間になれただろうと
17の姉へ
あの日からぼくは貴女の走馬灯の中を生きているみたいなんだ



給水塔の蓋が開いている
あの梯子に足をかけたとききっと胸が躍る
見たことのない景色を期待して
けれど覗き込んだところでファンタジーは存在しない
ただ錆の浮いたグロテスクな現実を見ることになる
これから先も登ることはないないだろう
ミントグリーンの手摺りの螺旋階段も
質素な長方形の屋上へも


遠目に豆腐のような白いアパートの3階辺りに暮らして
狭いベランダに溜まった洗濯物を干す
そういう生活に憧れる
穏やかな15時の陽だまりにゆっくりと瞬きをして
唐突にその手摺りを飛び越えてみたくなりながら
そういう生活に


プールサイドに輪郭のぼやけたサウンドがこだまする
ぬるい塩素水に浸した全身がふやけていく
空間ごと夏の長い昼間に歪められたようで
永遠にこのプールを漂い続ける気がする

夏は蔓延する


サイダーは青春の権化のような飲み物
ぼくはあの痛みが苦手で
それでも無理をして飲み干すのは
その透明で攻撃的な性質が羨ましくて恋しくて

そういえばあの人は炭酸飲料が好きだった


電車に乗るたびに
あの人が飛び出した線路は
その瞬間の温度は音は
景色は
彼女の決断に見合う晴れやかなものだっただろうかと




なぜか
やったこともない楽器をやる羽目になる
夢を見た
ぼくは自分の楽器を懐かしく横目で見ながら
必死に新しい楽器に慣れようとしている

合奏の足手まといで笑われながら
新しい譜面の読み方を覚えようとしている



鳩が特急列車へ飛び出した
鈍い衝突音と同時に羽毛が一斉に宙へ拡散する
その光景は不謹慎にも
脳がはじけるような錯覚に立ち眩む程
強烈で美しかった




きみはそろそろ忙しさを渇望するだろう
身を焦がすような 狂おしい日々を

その戦いの中で誰も味方が居なくてもきみは一人で生き残る
きみは卑怯で
臆病で
また逃げ回っては生き延びるから
よかったね どこに居たってきみはしにはしないから

それをしにぞこなっているって絶望して
早く死にたいなんて調子がいいね

安心して
誰もきみが立ち上がるのを待ってはいない

安心して





陽炎が道路を焼いている
その上を半分ひしゃげた死にぞこないのヘビがのたくっている
私は見ている 棒の様に立ち尽くして
このままただしんでいくが生きている
首をうなだれてひまわりがみている

夏が終わる

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